トラリピの再設定時、保有ポジションをどうするか?
トラリピを運用していると資金の増減や戦略の見直しから、トラリピを再設定する必要に迫られることがあります。
この場合、再設定時にポジションを残すか、決済するか選択しますがどうしていますか?
現時点での私の考え方はコレ
ポジションを決済する
以前はポジションを残しても問題ないと思っていましたが、今は損切になったとしても、ポジションは決済したほうが良いと考えを改めています。
理由
- 高値(安値)掴みになっている場合がある
ポジションがあって決済されていないということは、買(売)トラリピの場合、設定レンジの中の高値(安値)であり、中々決済されないポジションということなので、今後も中々決済されない可能性がある - 再設定を繰り返すと通常ポジションが溜まる
再設定を繰り返すと高値(安値)掴みになっているポジションが増えていく - 相場観が急に変わる
2022年初期の頃は、ドル、円、ユーロとも政策金利が0に近いところにありましたが、円以外の金利が急激に上がり、円安方向に急激に傾きました
私はEUR/JPYは売で運用しているので、この急激な動きで通常ポジションが少し重しになってきています
マイナススワップが大きくなってきた
ポジションの含み損が大きくなってきた - 保有ポジションで資金が拘束される
中々決済されないポジションを持っていても、決済されないから利益を生み出さない
ポジションを持つために資金は必要(拘束)
資金を開放して、決済されるレンジに再設定をして利益を生み出したほうが良いのではと考え方が変わってきました - 想定外の方向に動くと評価損益が大きくなる
トラリピ再設定するときが一番評価損益が小さいと考える
相場が反対方向に動くと評価損益がどんどん大きくなる - 相場は自分の都合のいいようには動かない
まさにコレ
ポジションは損切になるけど割り切って決済するに考えが変わりました
考え方の違い
ポジションを決済しない
当初の私の考え方
- 為替の動きはレンジ
設定レンジは変更しない場合は、将来的に決済される方向に戻ってきて決済される - リスク管理上問題ない
設定レンジで全ポジションを保有している場合でリスク管理している
設定レンジ内で相場が動いているうちは問題なし
全ポジション保有する方向に相場が動いた場合は、通常ポジションが決済されるということ
メリット
- 利益決済される
いつ決済されるかはわからない - プラススワップの場合、利益が積みあがる
将来的にマイナススワップに変わる可能性もある
デメリット
- 決済されるまで資金拘束される
投資機会の損失 - マイナススワップの場合、損失が積みあがる
ポジションを決済する
メリット
- 資金を開放するため、投資機会が生まれる
値動きがあるところにトラリピを設定することで利益を積み上げることが出来る
デメリット
- ポジションの評価損益はほぼマイナスとなっているので、決済した時点で損失が発生する
現在残している通常ポジションはどうする?
元々私の考え方は、「ポジションを決済しない」だったので、投資資金が大きくなるたびに、EUR/JPYのトラリピ設定の見直しを何回も行っており、通常ポジションが増えている状態です
当初は、EUR/JPYの売ポジションのスワップは0とかだったので問題なかったのですが、ここ1年半くらいで、マイナススワップが無視できないくらい大きくなり、円安で含み損も大きくなっています
マイナススワップのコストが無視できなくなってきたので、EUR/JPYの通常ポジションは徐々に減らしていくことにします
EUR/JPYとCAD/JPYは資金は共通であるため、月末にEUR/JPYとCAD/JPYの利益と同額ほどの含み損ポジションを決済していきます
途中円高が進んで含み損がある程度小さくなったら、一気にポジション解消することも考えます
決済したい含み損を抱えたまま、利益を上げて税金納めても損なので、今年は利益ゼロでもいいかな?くらいの考えでやります
EUR/JPYとCAD/JPYの利益分の損失決済なので、相場観が想定内であれば、トラリピ設定の見直しは必要なく毎月そこそこ利益は積みあがるはずです
結局正解は分からない
考え方、戦略は人それぞれなので、正解って1つに決められない
しいて言うなら
『相場から退場しなかったら正解』
相場から退場しなかったら正解
相場から退場しちゃったら巻き戻しは難しい
50%失ったら、元に戻すのに100%のリターン
90%失ったら、元に戻すのに1000%のリターンが必要
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